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ギガトン奮闘編 〜4歳〜

古馬になって初戦の雅S(1500下)、ギガトンは2番人気の支持を受ける。

準オープンの昇級して以来、勝ちは逃しているものの確実に掲示板には載っているのを見ての人気。ここらで勝利を挙げたいところだ。が9着と惨敗。

しかし、前走の結果がどうであろうと、突然好走するのがギガトンの良いところ。

次走の北山S(1500下)で見事に勝利!この後、重賞レースに積極的に出走していくことになる。

しかし、まだ重賞は荷が重かったのか、京都記念(GII)や中日新聞杯(GIII)といったレースでは掲示板にすらのることができない。

そして迎えた阪神大賞典(GII)。このレースは、天皇賞(春)に向けての重要なステップレースで、このレースに勝利した馬が、天皇賞(春)を勝つことが多い重要なレースである。

断然の1番人気はGIホース、マヤノトップガン。

重賞で掲示板にすらのったことがないギガトンは、ブービー人気。多くの人からは、ほとんど相手にされていなかった。

しかし、ギガトンは奮起。マヤノトップガンには離されたものの、4コーナーからビッグシンボルと馬体を併せての熾烈な2着争いは、前年のブライアンvsトップガンを彷彿とさせるマッチレース。

惜しくも3着にはなったものの、大健闘のレースぶりであった。

ここから天皇賞(春)に直行するのが普通だが、ギガトン陣営はなぜか次のレースに大阪−ハンブルクC(OP)を選択。

短距離レースならまだ分かるが、長距離路線でのこれだけ過酷なローテーションで走った馬は、なかなかいないだろう。

大阪−ハンブルクCでは、阪神大賞典の好走もあって、3番人気に支持されたものの9着に負れる。

そして迎えた天皇賞(春)。この年は、サクラローレル・マヤノトップガン・マーベラスサンデーの3強対決が話題となっていた。

ギガトンは、16頭立ての13番人気。勝ち負けは無理にしても、見せ場くらいは作って欲しいというのが、ギガトンファンの願いだった。

レースは大変見所のあるものだった。サクラローレルとマーベラスサンデーは競り合うところを、マヤノトップガンが外からさしきって勝利。名勝負だった。

一方のギガトンは14着。大阪−ハンブルクCを挟まなかったら、勝ち負けは別にしても、もう少しまともなレースができたかもしれない。

結果的に、これが最後のGIレース出走となってしまった。しかし、2,3,4歳と3年連続で、晴れの舞台に出ることができたのだから良かったのだと思う。

結局、ギガトンは自己最多の年間20戦を走ることとなが、1月の勝利以降、勝ち星を積み上げることはできなかった。

普通ここまで使われている馬の場合、ガレたり毛づやが悪くなったりするが、彼はほとんどそういった状態にならない。ホントにタフな馬である。


 4歳時の戦跡: 20戦1勝 (1・1・3・15)
 通算成績 :
41戦 3勝 (4・3・6・28)