Gigaton

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ギガトン始動編 〜デビュー・2歳〜

「ギガトン」、そのシンプルながらもインパクトのある名前で一部で人気を集め、重賞だろうが条件戦だろうが、芝・ダート、短距離・長距離問わず出られるところは積極的に出走登録し、「登録王」とも言われた名物ホースである。その輝かしい(?)戦歴を後世に伝えるべく、書き綴っていきたいと思う。

1993年3月23日、瀬戸牧場にて生まれる。ギガトン誕生である。毛色は栗毛。父・アスワン、母父・シンボリルドルフという、地味な血統構成で、2歳戦に特に強いことで有名な山内厩舎に入厩。

デビュー前の調教も順調に進み、福島でデビューすることが決定する。有力馬が集まる中央開催でデビューをしなかったのは、決してこの馬が大きな期待をかけられていなかったわけではない、ようなそうでもないような。デビュー戦の騎手が橋本広喜というのも微妙なところ。

運命のデビュー戦、鞍上は橋本広喜。福島の新馬戦で12頭立ての1番人気に支持されたギガトン。ここで勝利をおさめ、クラシック候補に名乗りをあげるはずだったのだが4着に敗退。

連闘でのぞんだ新馬戦も、12頭立ての1番人気に支持されながら2着。さらに3連闘でのぞんだ新馬戦も3着に終わり福島開催では勝利を挙げることができなかった。

しかし、新馬戦を勝てなかったことで、デビュー戦から3連闘することになり「出走王」への道を切り開いたともいえる。JRAのアイドルホース誕生(?)の瞬間であった。

その後、中4週でのぞんだ、4戦目の新潟の未勝利戦いで見事初勝利!ついにその能力が花開くと思われたが、その後4連敗。

中2週のペースで順調に出走を重ね、9戦目のつわぶき賞で1番人気にこたえ、見事2勝目!堂々とGIレース、「朝日杯3歳S」に出走することになる。

GIレースといえば、競馬界で最高峰のレース。出走することだけでも名誉である。

「朝日杯3歳S」は早い時期に1勝でも挙げていれば出走するのは簡単とか、この後に行われるGIIIの「ラジオたんぱ杯3歳S」のほうが、レベルが高いとか言われたりもするが、とにかくGIである。

1番人気は、前年に旋風を巻き起こしたサンデーサイレンス産駒のバブルガムフェロー。まさに、エリートの中のエリートである。

一方、我らがヒーロー、ギガトン。朝日杯ですでに10戦目。2歳馬ながら、すでに百戦練磨の雰囲気を漂わせている。12頭立ての7番人気ながらも、(ギガトンファンは)何かやってくれるはずと期待していた。

ギガトン頼むぜ!

肝心のギガトンは・・・、ブービーの11着。まあ、こんなもんです。


 2歳時の戦跡: 10戦2勝 (2・2・2・4)